積み重ねのかたち

「日々の積み重ね」と聞いて、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか?

私は以前、積み木が高く積みあがっていくイメージを思い浮かべていました。
1ピースの大きさは様々だとしても、毎日、上へ上へとどんどん積み上がっていく感じ。
だから、目に見える形での変化がすぐに表れないと
「なんで変わらないんだろう」と不安や焦りを感じ、
「自分には向いていない」と自信を無くし、
「やっても何も変わらないんだ」と諦めたり悲観的になりやすかったりしていました。

今は、薄い紙を一枚ずつ重ねていくような、
あるいは、一段が低いらせん階段をぐるぐるとゆっくり登っていくような、
そんなイメージが浮かびます。

一見、何も変わっていないように思える。
わかりやすく目に見えるような大きな進捗はない。
でも、よく見れば確かに層が厚くなっていたり、
見ることのできる角度が少し変わっていたりする。
重ねてきた努力や時間が、ちゃんとそこにはある。

日々の積み重ねというものをそう捉えるようになったので、
浮かぶイメージが変わったのだと思います。

焦りを感じる出来事があったときは、らせん階段を思い浮かべて
すこし長い目で自分のことを見てあげることも大事だと思っています。

投稿者プロフィール

神村 奈緒美
神村 奈緒美くれたけ心理相談室(富山支部)心理カウンセラー
無理に何かを変えるのではなく、まずは、今のご自身の気持ちに気づき、少しでも心が軽くなるようなお手伝いができればと思っています。

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