「すみません」が口癖
「すみません」
誰かに話しかけるとき、何かをお願いするとき、お礼を言うとき。
あらゆる場面で、私は「すみません」と言っていました。
ほとんど枕詞のように自然と口から出ていました。
私が意識せずに「すみません」という言葉を使っていたのは、
自己を下げて相手を敬う謙遜やへりくだりからくるものだったように思います。
それは日本文化の中で培われ、美徳とされてきた歴史もあり、
「そうするものだ」と生活の中で刷り込まれているようにも思います。
「そう言えば対応として間違いがないのだ」という感覚も自分の中にあったように思います。
あるときに、「何かにつけて反射的に”すみません”と言っていると、自分を必要以上に下げてしまう。」
と聞き、それからはなるべく「ありがとう」や「お願いします」などの、
別の言葉へ言い換えるようになりました。
自分を必要以上に下げてしまう、というのは、自己肯定感が下がるという意味もありますし、
相手に見下されるようになり価値を下に見られる、という意味もあります。
「すみません」は悪い言葉ではないけれど、別の言葉でいい場面も多いです。
「ありがとう」と感謝を伝える言葉に置き換えたら、
言う方も言われた方も気分がいいし、自然と笑顔にもなります。
同じように、誰かに褒められた時も、
「いえ、そんなことはないです。私なんて・・・」という謙遜の言葉の代わりに、
「そう言っていただけるとうれしいです。励みになります。」などの言葉を
なるべく選ぶように心がけています。
謙遜の奥ゆかしさは素敵です。
褒めてくださった言葉とお気持ちを否定せずに受け取れる言葉の返し方をすることも
同じように素敵だと私は思うのです。
自分が使う言葉は、相手だけでなく自分にも影響を与えます。
だからこそ、意識して選んでいきたいと思っています。
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