自由とはなにか

学生の頃、社会学の授業の中で「自由とは何か」を考える時間がありました。
辞書などは使わずに、自分の思う「自由」を自分の言葉で述べていくというものでした。
一人ずつ順に発表していくのですが、私はトップバッターに当たってしまい、
あまり考える時間もなかったので、
「自らに由るもの」と、文字通りのことを言った覚えがあります。

自由という単語は、普段の生活の中で、何気なく、割とよく使われる部類の言葉ではないでしょうか。
なのに私はその言葉の意味について、その授業があるまで深く考えたことがなくて、
よく知っているようで実はよくわかっていなかったのだと気づきました。

自由とは、他の誰かに指示されたり強制されたりせずに自分の意思で選び行動できること。
自分の考えや気持ちで決め、自分の行動や生き方に責任を持つこと。
自由は権利。だが、その自由を振りかざして何をしてもいいということではない。
他の人の自由を侵害しない・奪わない、ということも考えなくてはいけない。

そんなまとめだったと思います。

あの頃の私は、「ふ~ん。なるほど。」と思いはしたものの、
時間の経過と共に忘れていってしまいました。
教養知識として知りはしたけれど、
肝に銘じたり、日常生活に落とし込むまでには至らなかったんですよね。

最近、ふとあのときの授業を思い出し、
「あれは人生を生きる基礎の、学びの時間だったのだな。」と思うと同時に、
講義に込められていた意味やその思いについて考えを巡らせたりしました。

今回のブログは、ちょっと哲学っぽくなってしまいました。

投稿者プロフィール

神村 奈緒美
神村 奈緒美くれたけ心理相談室(富山支部)心理カウンセラー
無理に何かを変えるのではなく、まずは、今のご自身の気持ちに気づき、少しでも心が軽くなるようなお手伝いができればと思っています。

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